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基本は自分用の備忘録

【Steam】もろもろ感想その2

凪節すぎて消化がはかどる~

が、ついに凪も終わりそうなのでひとまずここまでをまとめておく。

 

 

 

 

Portal1・2

続けて両方プレイ。

パズルのネタとしてこれ以上のギミックはないと思う。ポータルガンの汎用性すさまじすぎる。

 

全体的に難易度は控えめ。というより難易度ステップのバランスが非常にいい。ステージクリア型のフェーズは場にある要素数の調節が絶妙なので、選択肢を絞りやすい。(通常ステージからアイテムを削った高難度版がエクストラにあるみたいなので、よりシビアな解法があるのは確か)

開放エリアを進むフェーズは一部親切ではない場面もあるが、テンポよく進ませようとしている部分とよく見て探させようとしている部分がきっちり分かれている。

落下で1周して慣性をつける配置と、出入りで天地が入れ替わり続ける配置はあまり続けすぎると酔う。

エンディングの曲がどちらもふざけてて好き。

 

1が4時間、2が7時間。2ではすでに動きに慣れていたにも関わらずこれだけ時間がかかった。ボリュームはだいぶ大きい。

 

 

To the Moon

ツクール製ADV。スケーリング非対応だったり絵がちゃっちかったりと仕方ない部分はいくつか。しかしそれを補って余りある雰囲気づくりが音楽含めとてもうまい。

 

謎解きがなされずに謎のまま終わってしまった人生を遡行し、要所要所を経由してトゥルーエンドのルートに導くための工作を行っていく。終盤、行き止まりからひっくり返していくところでそれまでの全ての裏がわかる感覚は素晴らしい。そこからたどり着くトゥルーエンドの形も。

ただしオチには納得いかない人もいると思う。このゲームはストアのゲーム説明の時点で「主人公たちが"事実より主観を上と捉える"仕事に就いている」ことには触れているので、個人的にはプレイしてから文句を言うのはNOだとは思う。(まあ難しい問題ではあるけども)

 

ざっくり通して3時間。上質な映画1本に近い体験。

 

 

シロナガス島への帰還

同人とは思えないレベルのクオリティのADV。コイツまばたきしやがる!

 

舞台は古典的な絶海の孤島だけど、それに負けないレベルでストーリーがしっかり練られていて、粗がない。ねね子のクソザコ毒舌キャラが空気を和らげるのに一役買っている。どこまでリアル+αを許す世界かのラインが固めてある雰囲気で、同じ世界観を共有した別作品が出せそう。特に主人公の過去、いくらでも掘れそうな……。あと全体的に女性キャラがかわいい。

クリック探索フェーズはなつかしの逆転裁判を思い出した。

"シロナガス島の悪魔"のデザインは、前半でずいぶん煽った割にあまり妥当性(というか説得力というか)がなく少し残念。

エクストラシナリオは普通にホラー多め。全体的にライターの性癖が反映されている気がする。アキラはトラウマかわいい。

 

エクストラ含め全文章を読んで7時間。

 

 

レイジングループ

山岳信仰など民俗学系のオタク的知識があるとより楽しみやすい和ホラー風味を持つ。人狼ゲームをリアルにまで落とし込むならどのような下地が必要か、が綿密に考えられている。

 

人狼ゲームとしては3セッション。チュートリアルルート、通常ルート、特殊ルートの3つ。

死に戻りのおかげで各ルート内では他人の役職を確定させられるが、当然人狼ゲーム中なので周りも証拠なしには信じてくれないどころか、むしろ持っていないはずの情報を出すとあっさり殺されるので、ループものによくある”知らないはずの知識”ゴリ押しができない。ここが人狼+ループの組み合わせをした"ゲーム"としてうまいところ。プレイヤーと主人公の視点がかなり近い。これは主人公が鋭いのもあるけど。

 

他作品とのクロス要素が微妙に(しかし核心に近いところで)存在し、エクストラで若干フォローされてはいるものの、割と簡単にカットできたであろう部分だったのもあってクロス先を知らない身としてはちょっともやっとした。

あと一部声優が微妙。全員新人のような立場っぽいのでまあ仕方ない。そもそもADVでも文字を読んでどんどん進む(=セリフ完走まで聞かない)タイプのプレイヤーなので、個人的には特に不満なし。

ついでに一応、元がスマホ向けとしてのリリースだったせいか、選択肢バーやログ確認などの作法がPC向けではない。特にチャプターセレクトは操作性があまりよくなかった。せめてスクロールバーは欲しかった。

 

エクストラ込み19時間。本編は完徹のまま月曜朝の家を出る時間ギリギリまでかけて終わらせたせいで一日中しんでた。最後のルートに入った直後に明かされる事実が大きすぎて、そこで切り上げて寝る選択肢はなかった。仕方ない。

 

 

CHRONO TRIGGER

古き良きJRPGの神髄。DQとFFが両方そなわり最強に見えるし、実際に最強だったゲーム。

 

ちょくちょく挟んでくるDB風ムービー(SEがまんますぎる)にはちょっと笑ってしまったが、ベースの世界観というか世界設定というかがしっかりしていて、ストーリーも曲も超高水準。今の時代にみてもなお傑作だったと言いきれる。

まさかのシンボルエンカウント+リアルタイムコマンドバトル(たとえるならガンビットのないFF12)のセットで、1995年発売とは思えないほどに攻めてるシステム。さすがにまだハードの性能が追い付いていない時代なので、戦闘自体はあんまり洗練されていなかったけども。

 

ラスダン前で示唆されたサブクエまで全部やって20時間。メインストーリー中にこういうサブクエ残ってるからやっとけよ、と言ってくるゲーム初めて見た。

 

 

Life is Strange

ここ10年くらいで一気に伸びた、時間遡行によるバタフライ効果 x カオス理論。つまり大筋としてはシュタゲ+まどマギで、そういう意味ではもはやタイムリープの定番ネタと化したシナリオ。

 

しかし「世界に打ち勝つほどのトゥルールート(=セカイを救いつつ特定人物も救う)」に至ることはなく、「特定人物を救う or 田舎町の学生にとっての世界である町のみんなを救う(=人かセカイか)」の2択までしかたどり着けない。ここでセカイ側の「関わりを持ち良くも悪くも人間味を知ってしまった街の住人たち」が天秤の一方に乗るくらいには、サブキャラ~モブキャラたちが生きているように見せてくる。ここがキモだと思う。逆に言えば最短で進んでNPCにほぼ関わらず攻略していってしまうと愛着もクソもなく、切り捨てるのに何の未練もなさそうではある。

終盤のクロエは妙に物分かりがよくて、マックスが裏でどんな体験をしてきてもいつでも瞬間沸騰してきた狂犬クロエのイメージとギャップがひどい。

こちらも一部声優が微妙。こちらはレイジングループとは違って大人組。 

 

あちこちでしっかり話しかけつつ、しかしリワインドで無理に大筋をかえたりせずプレイして13時間。

 

 

SOMA

スワンプマンが海底施設を下っていく、グロ寄りのSFホラー。内臓とかではないけど、深海+生理的気持ち悪さによるのでクトゥルフがイメージ近いかも。

 

それはそれとして、自分がホラーだめなのがよく分かった。これもいい経験……。敵さえいなければもうちょっと消耗せずに楽しめて、同系統のゲームがあれば手を出したいと思えただろうって感じ。いや敵ありきの体験ではあるんだろうけども。

ストーリー自体はきれいにまとめきっていて、キャサリンとの会話もテンポがいい。探索部分も(主人公の読み取り能力のおかげもあって)いろいろ読み物があり、目覚めるまでにいったい何が起きたのかをしっかり辿れる。当時、誰がどうしたのか、どこで脱落していったのか、がおそらく名前の出ている全員について固めてある雰囲気。だから道中の敵がなんなのか?(というか誰なのか?)はきちんと手掛かりを読んでいればおそらく推測できるようになっている。マップの作りも意地悪ではない。

オチのおいおい感はキャサリンが全力で突っ込んでくれてるのであえて言わない。

 

おおよそ見かけた情報はすべて目を通して10時間。 

 

 

 

おわりに

今回は以上。

どのゲームにも共通するのは、(複合的な意味での)"世界観"がしっかり土台にあるとつよいな、ということ。

あとはUI周り・カメラ・移動の操作性は体験への影響が地味に大きいな、という。

あと前回触れたタイトルも含めて、海外のゲームは終盤あるいはエクストラに物理法則(≒それまでの世界のルール)を無視しためちゃくちゃなフェーズをぶっこむ傾向あるなっていう。何に影響されてるんだろう?

 

以降のゲーム。

Grim Dawnは先が長そうなのでさらに後回し。最近海外のゲームはちょっと汚いファンタジーが多い印象ができた。ダクソも海外の文脈踏まえて作られたっぽかったけど、あれやったあとFF14にインするとキラキラしててギャップにびっくりした。

One Step From Edenは、ボスのギミックを割としっかり予習しておかないと強化後を初見で倒すのはかなり厳しい。初見でなくても被弾は抑えづらい。またUI配置が洗練されておらず、主に視線移動の大きさとカードアイコンの分かりにくさでタワー型構築がアンパイになってしまい戦略性を損なう。思えばエグゼは世界観が好きなのであってバトルシステムが好きなわけではなかったな? という気持ち。

残るはローグライクでDead Cellsと片道勇者、ADVでソムニウムファイルと428、アクションでDMC5。気づいたらHorizon Zero Dawnも発売していたけどこれはセール来てからかな……。

 

5.30を一通りさらったら、5.35までの1か月半くらいで片付けることになりそう。 復興は端からやる気がないので、しばらくは蛮族とニーアくらい。あと一応、妖怪ウォッチが来たら放置しながら裏で映画を観てるかも程度。前回で光るおまるまでやってあるのでだいぶ気軽。